HOME>ブルガリアのヨーグルト>ヨーグルトの知識>自家製ヨーグルトは一番!!
自家製ヨーグルトは一番!!
ブルガリアのスーパーを訪れると、プレーンヨーグルトの種類の豊富さに驚きます。ヨーグルトを製造する会社は250社も存在し、それぞれが独自のブランドを有しています。しかし、多くのブルガリア人にとって、本来のヨーグルトの味は会社の製品ではなく、田舎のおばあちゃんの手作りによる自家製ヨーグルトです。現在、この自家製ヨーグルトは市販品よりもおいしく、健康にいいといわれており、特別な価値をもっています。ヨーグルトはパンとともにブルガリア人の定番メニューとなっているだけではなく、基本的な材料として、さまざなソースや料理の隠し味としても使われているため、日常食生活において非常に重要な食品です。
昔は、都市や地方の町の市場で周辺の村から自家製ヨーグルトを持ち寄る女性たちからヨーグルトを購入することも可能でしたが、ブルガリアのEU(欧州連合)への加盟後、衛生管理などの理由からこのような販売は禁止されました。自家製志向が強いブルガリア人ですが、実際に都市生活では市販のヨーグルトに依存することが圧倒的に多いため、消費者はヨーグルトの本来の味を忘れつつあると懸念しています。
最近は食品関連の不祥事が増加しているなかで、工業生産に対して大きな不信感を抱いています。農場から工場までの、原料に対する徹底した品質管理がおこなわれているかどうか、ヨーグルトに国産のブルガリア菌が入っているかどうかなど、市販品を疑問視する、消費者の意識はますます高まっています。それは「本物は自家製でしか再現できない」という言説につながり、自家製ヨーグルトの生産量は2000年以降は年々増加傾向にあります。首都ソフィアのような大きな都市部においても、同様の傾向がうかがえており、特に小さな子どもがいる家庭ではヨーグルトの手作りは女性の重要な仕事となっています。
そこで、ブルガリアの乳酸菌会社は、時間に追われる現代都会の生活様式のなかでも、安心してヨーグルトの本来の味が楽しめるように、手作り用の種菌を開発し、消費者のそれぞれのお好みと健康ニーズに合わせたヨーグルト菌を提供しています。そのなかで、ゲネジス社のプロバイオティクスGBN1が2009年に日本でも紹介されており、年を追うごとに愛用者は絶え間なく増加しています。