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ケフィアをつくるための牛乳の選び方
牛乳には、パッケージの正面の見やすいところに、種類別を表示するよう法律で決められています。
牛乳の種類は、ケフィアをつくるときに大変参考になります。
低脂肪牛乳や無脂肪牛乳は、加工乳と表示している場合があります。
牛乳の殺菌温度や時間は、パッケージの側面に枠で囲って表示しています。
低温殺菌牛乳は、パッケージ正面によくわかるように表示されています。
ケフィアをつくるときの牛乳の選び方を、下記の表にまとめて示しています
種類別 | 殺菌方法 | 説明 | ケフィア をつくる |
備考 |
牛乳 | 摂氏130度・2秒 | 普通の牛乳。 | ◎ | 最も自然な牛乳。 きれいに固まる。 |
成分調整牛乳* | 同上 | 生乳から脂肪分その他の成分の1部を除いた牛乳。 | ○ | 生乳100%、脂肪分を除いたものはダイエットに適す。 水分を除いた濃縮乳はカード(固まり)がしっかりできる。 |
低脂肪牛乳* |
同上 | 生乳から脂肪分の1部を除いた牛乳。 | ○ | 生乳100%、ダイエットに適す。 カード(固まり)が柔らかい。 |
無脂肪牛乳 | 同上 | 脱脂乳。 | ○ | 脂肪をとりたくない人やコレステロールを気にする人に適す。カードが柔らかく、ややすっぱくなる。 |
加工乳** | 同上 | 高脂肪乳が多いが、 低脂肪乳もある。 |
○ | バター、脱脂粉乳を加えた牛乳。高脂肪乳はしっかり固まる。 低脂肪乳はカードが柔らかい。 |
乳飲料*** | 同上 | カルシウム、鉄分等を添加している。 | × | 固まり方が悪い。モロモロになったり、水が分離する。 濾過しやすいのでフレッシュチーズを作るのに適す。 |
低温殺菌牛乳 | 摂氏63度・30分 または 摂氏72度・15秒 |
細菌数が多いので、日持ちしない。 | △ | 雑菌が残っている場合があるので、煮沸してから使う。 |
常温保持牛乳 | 摂氏150度・2秒 | 封を開けなければ腐らない。 (開ければ普通の牛乳と同じ) |
△ | 電子レンジで温められない。 |
*低脂肪牛乳を選ぶときは、種類別表示をよく見て下さい。
種類別が低脂肪牛乳と表示しているものは生乳から一部のクリームを除いて製造します。生乳以外の原料はありませんので、もっとも自然な低脂肪乳です。最近、低脂肪牛乳に成分調整牛乳と表示
しているものもあります。
しかし、法令(乳等省令)によれば、成分調整牛乳には脂肪含量の規定がありません。
従って、成分調整牛乳は低脂肪牛乳だけでなく、牛乳から水分を除いた高濃度牛乳を作ることもで
きます。成分調整牛乳を購入するときは、パッケージに表示している脂肪分の量に注意してください。
加工乳と表示しているものは、脱脂粉乳を溶かして製造します。また乳飲料と表示している低脂肪乳もありますが、これは添加物が多くケフィアの発酵には適しません。但し、チーズを作るときは濾過しやすい。
**飲用に供される牛乳類は、厚生省令によって脂肪含量が規定されているが、加工乳には脂肪含量の規定がないために、高脂肪の加工乳から低脂肪の加工乳まで製造されている。
***清潔な布巾で搾るか、コーヒー用のフィルターペーパで濾過すると、おいしいフレッシュチーズが出来る。