近年、健康への関心が高まっており、多くの人々が食事療法や食品選択に注意を払っています。一部の人々は乳糖不耐症のために乳製品を摂取できなかったり、乳製品に含まれる脂肪やコレステロールを制限したいと考えています。そのため、乳製品を避けるノンデイリー(Non Dairy:非酪農)の需要が高まっています。また乳製品アレルギーは、一部の人々にとって深刻な健康問題です。ノンデイリーは乳製品を摂取せずに食事を楽しむための選択肢として重要です。
酪農には大量の水と飼料が必要で、牛の飼育には温室効果ガスの排出を伴います。環境への配慮から、持続可能なノンデイリーの需要が増加しています。ヴィーガンや植物ベースの食事は、環境への配慮や倫理的な理由から支持されており、これらの食事スタイルでは動物性の乳製品を避けることが一般的です。そのため代替品として植物ベースのノンデイリーの需要が高まっています。
“ノンデイリー PLANTA”は、このような社会のニーズに応えるために開発した植物性ヨーグルトのスターターカルチャー(種菌)です。
ノンデイリー PLANTA
コーカサスのケフィア
フィンランドのヴィーリ
ブルガリアのヨーグルト
ポリフェノールたっぷり、オーガニック
雅蜂園の国産はちみつ
コント・ド・プロヴァンスのジャム
ケフィア菌に、ビフィズス菌をプラス
ひざ関節の違和感の軽減をサポート
私達は自社のオリジナル商品について、商品価値を高めるべく乳酸菌・発酵乳の健康効果について研究を進めていますが、最近この分野に世界の科学者の関心が高まり、沢山の研究論文が発表されるようになりました。私は自社の研究成果の紹介ばかりでなく、世界中で発表される先端的研究論文を紹介して、皆様と知識を共有することによって、私達の商品に対する理解も深めていただけるのではないかと考えて、乳酸菌、プロバイオティクス、腸内細菌叢の働きが、"ここまでわかった"、”ここまでしかわかっていない”と言うことをお伝えしていきたいと思います。
なお、弊社はブルガリアから有機アロニア果汁を輸入していますが、ポリフェノール含有量の高いアロニア果汁の生理活性成分が世界の科学者の注目を集め、多くの研究論文が発表されていますので、最新の研究論文を紹介したいと思います。
タイトル:"さまざまなプロバイオティクス微生物のin vitro胆汁酸塩加水分解酵素活性スクリーニング"
プロバイオティクス菌株の胆汁酸塩加水分解酵素活性は、通常、高コレステロール血症患者の血清コレステロール値を下げる能力と相関しています。胆汁酸は肝臓内でコレステロールから生成されます。コール酸は一次胆汁酸クラスに属し、肝細胞によって合成され、グリシンまたはタウリン抱合体として腸管に排泄されます。次に、一次胆汁酸は結腸で細菌による二次胆汁酸への生体内変換の基質として使用されます。多くのプロバイオティクス微生物は、グリシンまたはタウリンに結合した胆汁酸塩の脱抱合を触媒する酵素胆汁酸塩加水分解酵素を生成する能力を持っています。胆汁酸耐性は、プロバイオティクスの重要な特性としてよく挙げられます。しかし、この特性の背後にはいくつかのメカニズムがあり、その多くは宿主の血中コレステロール値の低下にも関与しているため、非常に重要です。この研究は、プロバイオティクスの乳酸菌の場合、胆汁酸塩加水分解酵素含有量と基質特異性は種と株に大きく依存するという発見を裏付けています。この研究で最も有望な結果は、チーズから分離された L. plantarum DGIA1 株が、グリココール酸ナトリウム、グリコデオキシコール酸、タウロコール酸、およびタウロデオキシコール酸の脱抱合を高いレベルで達成できたという発見でした。(詳しくはタイトルをクリックして日本語に訳した論文を読んでください)。
1)目次をつけています。長文の論文をすべて読み通すのは疲れますから、目次から興味のある項目を選んで、クリックすれはその項目を読めるようにしています。
2)原論文では繰り返し出てくる用語は略語で表記していますが、翻訳文ではどこから読んでもわかりやすいよいうに、略語の表記を廃しすべて元の用語で表記しています。
3)重要な用語はカッコ内の訳者注によって簡単な説明をしています。
これまで紹介してきた自社の研究論文は"研究発表"に、世界の研究論文は"文献調査"に、それぞれ収録しています。