乳酸菌のつくる食物繊維(EPS)の働き
乳酸菌のつくる食物繊維(EPS)には、大きく分けて2つの働きがあります。
- 1つは、難消化性のため胃や小腸で分解吸収されずに大腸まで届き、ビフィズス菌や酪酸菌の栄養源になるプレバイオティクス効果です。
- もう1つは、免疫系を活性化する効果です。乳酸菌のつくる食物繊維(EPS)の中でも酸性の多糖は免疫系を刺激する効果が強いことがわかっています。ラクトコッカス・クレモリスのつくる食物繊維(EPS)は、リン酸基を含んでいる酸性の多糖です。
- 文献※に見られる乳酸菌のつくる食物繊維(EPS)の働きを、次図にまとめます。
※Patricia R-Madiedo et al., An overview of the functionality of exopolysaccharides produced by Lactic acid bacteria: Int Dairy J. 12(2002) p168