アロニアの知識

黒い実のナナカマド“アロニア果実”

アロニア果実

 アロニアは、学名をアロニア・メラノカルパ(Aronia melanocarpa)と言い、北米原産のバラ科の小果樹です。約100年前にロシアに移入され、食品加工用に大粒の果実に育種・改良されました。熟した果実は黒紫色になるのでロシアでは“黒いナナカマド”と呼ばれています。

 アロニア果実の化学成分の特徴は、人の体内で活性酸素を消去するポリフェノールとカロティンを豊富に含み、渋味が強いのはポリフェノールが多い証拠で、特にアントシアニン色素はブルーベリーやブドウより多く、小果樹類では最高レベルです。他にケルセチンやフェルラ酸などを含み、その抗酸化活性は小果樹中最高であり、ロシア、東欧ではメディカルフルーツとして珍重されています。
 渋味が強いので生食には適せず、ジュースやジャム、果実酒として利用されています。